アドブルー「AdBlue®」尿素水とは?なくなるとどうなる?価格や安全性について徹底解説

車両の排気ガスから排出する窒素酸化物を抑えられる液体として「アドブルー」と呼ばれるディーゼルエキゾーストフルイド(DEF)があります。環境にも優しく、SDGsが浸透している社会になくてはならない存在ですが、専門用語ばかりでわかりづらいことも多いのではないでしょうか?

そこで今回は、アドブルーやそれにまつわる単語についてわかりやすく解説していきます。

アドブルーとは? SCRシステムに使用される?

アドブルーは英語では「AdBlue」と表記し、SCRシステムに使用されるディーゼル排ガス後処理用の尿素水溶液の登録商標名です。

ドイツ自動車工業会(VDA)によるブランドであり、類似した機能を持つ製品があるため、ディーゼルエキゾーストフルイド(DEF)と呼ばれることもあるでしょう。

DEFやアドブルーは尿素と純水からで構成されており、高温の排気ガス中に噴射すると窒素酸化物(NOx)の無害化を促進することができます。

そのためDEFやアドブルーなどは、ディーゼルエンジンの排ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を大幅に抑制すると言われています。

【用語解説】
ディーゼルエキゾーストフルイド(DEF)とは…
ディーゼルエンジン車両の排出ガス中の窒素酸化物(NOx)を低減するために使用される尿素水溶液のこと

SCRシステムとは?アドブルーとの関係性について

SCRシステムに利用されるアドブルーですが、そもそもSCRシステムについて理解する必要があります。

SCRシステム(Selective Catalytic Reduction system)とは、排ガス中の窒素酸化物を抑えるための「排ガス後処理技術」のひとつで、主にディーゼルエンジンに利用されています。

ディーゼルエンジンは現在の商用車やSUVなどのパワーが必要な車両に利用されているため、「アドブルーは車やディーゼルエンジンの排ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を大幅に抑制できる」とも説明されるのです。

アドブルーの価格は?1Lあたりいくら?

「エネルギー取引の透明性確保と適正価格の指標提示」を企業理念に掲げるリム情報開発株式会社によると、2022年にアドブルーの価格についてこのように報告していました。

『宇佐美グループはアドブルー店頭価格を全店舗一律124円に設定した。ENEOSウィング、キタセキ、太陽鉱油、エネクスフリートなど別のフリート業者が運営する都内の店舗でも店頭価格117~137円が主流となった。』

つまりこのデータを参考にすると、アドブルー1Lあたりの平均価格は126円ほどだと言えます。さらにこの報告ではアドブルーの価格が高まっていることにも触れています。

「大手アドブルーメーカーは、原料尿素の確保は可能だが値段が高い。原料コストを製品価格に転嫁できなければ、生産を続けられない。」とアドブルーの値上がり状況について報告しています。
引用:アドブルー小売動向=フリートSS店頭価格が上昇、物流コスト押し上げ要因

この報告は2022年に公開されており、ちょうど日本が尿素水高騰に陥ったタイミングです。

今後も原料尿素が不足する状況になれば、今以上にアドブルーの価格が高騰する可能性があります。

アドブルーの安全性は?

アドブルーは無色の液体で、ディーゼルエンジンにおいて有害な窒素酸化物(NOx)の排出を減らすために使用されます。

アドブルーは適切な使い方であれば安全に使用することができますが、腐食性物質であるため、皮膚や目にかかるとやけどを引き起こす場合もあります。

また、アドブルーを吸い込むと呼吸器に問題がみられることもあります。

アドブルーを適切に扱っていれば人にも環境にも安全に使うことができますが、誤った使い方をすると害があるので要注意です。

アドブルーはサービスステーションでも販売している?どこで販売しているの?

アドブルーはトラックやバス、SUVなどのディーゼルエンジン車や、農業・建設機械の所有者が購入することが多く、消耗品であるため身近で購入できるほうが良いでしょう。

もちろん手軽に購入することができ、ディーラーやカー用品店、ガソリンスタンド、アドブルー専門販売業者などから購入することができます。

また、楽天やamazonといった通販サイトでも購入が可能です。

尿素水を購入する際は、品質基準を満たしているのか?認証を受けた「AdBlue正規品」なのか?などを確認したうえで購入するようにしましょう。

アドブルーの補充は自分でできる?正しい補充の方法とは

アドブルー自体は消耗品であり、使い切った場合は定期的に補充を行う必要があります。

エンジンの大きさや車種によって補充のタイミングが異なりますが、万が一アドブルーが空になるとエンジンが正常に動かなくなることがあります。しかし、アドブルーが空になってもエンジンが停止したり、事前にドライバーへ通知される車両もありますので心配しすぎることはありません。

アドブルーはドライバー自身で補充することができます。
メーカーや車両の取扱説明書の指示に従い適切な量を補充しましょう。

補充する際はボディへの付着に注意し、軽油の注入口と間違えないようにしましょう。
不安な場合は整備士やディーラー、販売店に相談すると良いでしょう。

アドブルーの保管方法とは?

アドブルーは、場所・容器・期間の三点に注意したうえで保管をする必要があります。
注意事項をよく読み適切に保管をしてください。

清潔な場所で管理

アドブルーは湿気や不純物にとても弱く劣化しやすいため、保管場所としては直射日光の当たらない冷暗所が適切と言えます。

専用容器による保管

アドブルーは不純物に弱いため、移し替えず、密閉性の高い容器で保管しましょう

期限の提示

アドブルーには使用期限があり、保管の環境や温度により変動します。使用期限を過ぎると、尿素が結晶化したり品質が大きく逸脱する可能性がありますので、使用期限が確認しやすくわかりやすい場所で保管するようにしましょう。

アドブルーがなくなるとどうなる? SCRシステムが作動しない?

もしアドブルーがなくなったとしてもエンジンへの直接的なダメージはありません。
エンジンパフォーマンスを低下したうえで一時的に運転できる車両や、全く運転ができなくなる車両もあります。

アドブルーが不足すると、「リンプモード」と呼ばれる低パフォーマンスモードなり、加速性能やトルクの低下がみられます。

一方で、長時間アドブルーを補充しない状態で運転し続けると、エンジンのSCRシステムに損傷を与える場合があり、修理や交換が必要になってきます。車両が出す警告灯などをしっかりと確認し、アドブルー不足による故障を防ぎましょう。

まとめ

さて、今回はアドブルーについて紹介いたしました。

環境にも車にも優しいエコ製品ですが、使用上のポイントや注意点をしっかりと把握し、安全に取り扱うようにしましょう。

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